日田の風景1

日田の飾り雛

日田の風景2

豆田町

日田の風景3

屋形船

日田の風景4

天領祭り


2010年2月13日アーカイブ

 全国の日本酒の消費量は1992年から15年間で、137万klから66万klと半減した。国内に3500もあった酒蔵が1500に激減してしまった。

その時期に生産・販売量を4倍に伸ばした酒造メーカーがある。

山口県の岩国市の山中の人口わずか300人の集落にある旭酒造がある。同社の日本酒生産量は571klに過ぎないが、10年間で4倍に伸ばした。

どうしてそんなに売上が伸びたか。同社の桜井社長は「酒の原点」に戻り、「とにかくうまい酒を作ろう」と純米酒にこだわる酒造りに方針転換した。

桜井社長は米を50%以上精米し、低温で長期発酵して手間ひまをかけて作る「大吟醸酒」にこだわった。

主米は最高の山田錦を使用、精米度も当時最高の24%を抜く23%まで磨き、「2割3分米(一粒の米を77%磨く精米)」とした。

このため精米に7日間、168時間かかったが、仁丹のように小さくなって光る「2割3分米」、桜井社長の思いは「2位ではだめで、1位でなくてはならない」だったわけである。

こうしてできた酒を「獺祭(だっさい)=獺はかわうそのこと)」と名づけ、4合ビンで2000円から3000円で売り出した。

販売先も東京の有名な料理店や特約店とだけ契約、それも事前に年間出荷量を決めてもらうようにしたので、計画生産できるようになった。

杜氏を使わずに平均年齢30歳で酒造りが大好きな社員たちが醸造するから年間生産も可能となった。

東京進出を果たした後は、世界の日本酒ブームに目をつけ海外進出を計画、アメリカを拠点にフランス、カナダ、イギリス、ドイツ、中国、香港など16カ国をまわり、各地に「獺祭」を置いてまわっている。

酒類の減少は日本酒だけではない。若者の酒離れが大きい上に、昔のような酒を飲んで騒いでという風潮がなくなった。会社の宴会、慰労会の激減に加え、2次会もなしというケースはざらである。

今後も続く少子高齢化の波の中で、小さくとも「うまい酒をつくる」というこだわりの中から、生き延びるどころか飛躍している旭酒造は、中小企業の見本ですね。

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