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2010年3月11日アーカイブ

 ディズニーランドでの出来事

ある日、インフォメーションに一人の男性が暗い顔でやってきました。

「あの…落とし物をしてしまって」

「どういったものでしょうか?」

「サイン帳です。子供がミッキーやミニーちゃんのサインがほしいって、園内のいろんなところを回って書いてもらったものです。あと少しでキャラクター全員のサインがそろうところだったんですが・・・」

インフォメーションにサイン帳は届いていませんでした。

心当たりの場所にも片っ端から電話をかけてみましたが、どこにも届いていないという返事でした。

キャストはお帰りになる前いにもう一度お立ち寄りください。それまでに見つけられるかもしれませんと伝えていた。

2日後、この男性がインフォメーションに現われました。「どうでしたか?」

キャストは残念そうに「大変申し訳ございません。全力で探したのですが、サイン帳を見つけることができませんでした。しかし、お客さま…」

そこに1冊のノートが差し出されました。「どうぞかわりにこちらのサイン帳をお持ち帰りください」

渡されたノートを開いてみると、そこにはキャラクターのサインが書かれていました。しかもキャラクター全員分のサインがちゃんと揃っていたのです。

キャストは落としたサイン帳と同じものを店で見つけてきて、いろんなエリアを歩き回り、キャラクターたちのサインを書いてもらったのです。

その子は脳腫瘍を患っていて、いつ大事に至るか分からない状態の子供さんでした。その子供さんの夢がディズニーランドに行くことだった。

落とし物を一生懸命探しても見つからなかった。そこで「申し訳ありません」と謝罪すれば、それで充分だったかもしれません。

このキャストは仕事として探したのではなく、お客様の力になりたい、喜んでいただきたいという「志」があったから、こんな行動ができたのです。その心が両親にも伝わったのです。

会社に使える「仕事」ではなく、人の幸せを考える志があったから仕事が「志事」になったのです。一生懸命になれば「仕事」が「志事」に必ず変わります。(おわり)

こんないいお話を聞かせていただきました。

ものすごく大事にしていたものがなくなった。だれしもがショックを受けます。それをこんなかたちで喜びに変えて差し上げる。

これがほんとの志事なのでしょう。

志事してますか?

反省…。


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