日田の風景1

日田の飾り雛

日田の風景2

豆田町

日田の風景3

屋形船

日田の風景4

天領祭り


お客様を増やす答えはお客様が教えてくれる

 ジャパンパック株式会社の長田社長は、悩んだすえながら勇気を奮い起した。54歳という年齢を迎え、失敗したら後がないことを承知のうえ、独立を決断した。

独立する前の長田社長は、段ボールなどのパッケージ部門を任されて三十数年、従業員300人以上の中堅企業の専務取締役にまで上りつめた。

ところがある日、売り上げの8割を依存する大手からの受注がストップ。大口販売先の穴を埋めるために、オリジナル製品の開発と販売先の開拓が不可欠になる。

早速開発に取り組んだが、新たな悲劇が起きてしまう。二人三脚で歩んできた社長が、亡くなってしまったのだ。

後継者の方針は明確だった。オリジナル製品の開発は中止。従来から存在する段ボールの量産化を打ち出した。

段ボールの量産化では価格競争に陥るのは目に見えていた。

長田社長の考えは、明確だった。量産化で人生を過ごすより、面白いことをやりたい。世の中に存在しなかったものを作ってみたい。

その思いを胸に独立を決意。

しかし、世の中に存在しないものなど、簡単に作ることはできない。テープなどの梱包資材を仕入れ、販売することで半年、1年、1年半。

その間、長田社長が続けたことは、ただ一つ。富山県内の企業を田津根、「困っていることはありませんか」と尋ねること。画期的なオリジナル製品を生み出せない日々では、お客の声を聞いて、まわるしか、方法がなかったのだ。

だが、聞いてみるものである。ある接着剤メーカーが教えてくれた、「金属缶以外の容器があると助かるんだが…」

どんな業種であれ、尋ねてみるものである。花の生産農家が答えてくれた。「花を立てて、水につけたまま輸送できる容器なんて、ないよね」

近場なら尋ねてみるものである。かまぼこメーカーがヒントをくれた。「発砲スチロールはかさばるし、処理が大変。代わるものがあれば」

長田社長は次々とオリジナル製品を開発した。ありそうでなかった画期的な段ボール製品を世に送り出した。そんな製品が欲しくてたまらなかったお客様が日本中にいることが分かった。

成熟業界で異色、異端の存在となった。

お客の声に耳を傾けるなんて言い尽されている。しかし、聴き続ける企業は少ない。

耳を傾け続ける企業には、世の中に存在しなかった商品が生まれ、「こんな商品がほしかった!」というお客が次々と生まれる。すなわち、お客が増えるのである。(お客が増えるプロダクション 代表 村上透氏「お客が増える着眼点」より)



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